■KZ ZST(+純正リケーブル) / B.A.L レビュー +300時間エージング

2017年8月27日

購入まで

私は最近ではKZのZS5を仕事中に愛用しているのですが、もうちょっとハイが出ていればいいのになと思っていて、他に安価で好みっぽいイヤホンを探していたところ、同じくKZから発売されているこちらのイヤホンに到達しました。

1BA1DDでZS5よりも古いモデルという事と、初期のものはかなりのローモンスターっぷりという事を聞いていたので、実際に届くまでは心配もあったのですが、それは杞憂に終わりました。

国内購入でAmazonで毎度お馴染みwooeasy(WTSUN Audio)から約2600円で購入しました。

※WTSUN AudioはVT Audioのイヤホンをaliexpressで販売している easy earphoneのAmazonでのストア名です。

スペックは?

ドライバー⇒1BA+1DD

インピーダンス⇒18Ω

音圧感度⇒120dB

再生周波数帯域⇒20Hz~20kHz

コード長さ⇒1.2m

ピンタイプ⇒KZ 2pin

プラグ⇒3.5mm(L型)

カラー⇒ブラック、パープル

ピンはKZ独自の2pinで0.75mm。
JHとかのカスタムタイプの2pinに近いようですが、ものによってはうまく刺さらないとかも聞くので、新しくケーブルを購入する際は注意が必要です。

デフォルトのケーブルは使用感が好みではなかったので私はZS5用に購入したZS3用の4芯ケーブルを使っています。

中身は

■ドライバ構成の方は…

超高域
⇒BA

中・低域
⇒ダイナミックドライバー

何のドライバを使っているかまでは、今回わかりませんでした。

値段から考えるとZS5でも一部使用しているBellsingかもしれませんが、SenferのUEsも同程度の価格帯でKnowlesを使用していたのでKnowlesのBAを使っている可能性もあります。

付属品は?

簡易パッケージの中に、イヤホン、イヤーピース、ケーブル、説明書が入っています。
イヤーピースは全部で3サイズ。
ZS5と比べると簡素ですが必要十分ですね。

ZSTをチェック

再生音源については、スタジオで録音した24bit48kのオリジナル音源をメインに使用。

ドラムオンリー音源
ベースオンリー音源
ギターオンリー音源
ピアノオンリー音源
オリジナル楽曲音源

私的な旬の音楽からは

OLDCODEX
「Scribble, and Beyond」

千聖
「CYBER ROSE ~XX ver.~」

水樹奈々
「Poison Lily」

MONDO GROSSO
「Labyrinth」

上記の音源を使用。

■装着に関して

よくあるSHURE掛けタイプ。

装着感はOriolusやUMのイヤホンのようなCIEMタイプのユニバーサルイヤホンの装着感。
個人的にはこのタイプが一番フィットします。
イヤーピースはスパイラルドットやファイナルのEタイプを使用。

■遮音性・音漏れ
1DDなのでそれなりに音は漏れそうかなと思ったのですが、見てみるとベントは開いていないのでZS5よりは音漏れはありませんでした。
遮音性は通常のダイナミックイヤホンと同等。
電車内で超爆音で聴かないなら、問題はないでしょう。

■ケーブル

マイク付きのケーブルとマイク無しのケーブルを選択できますが、私はより安いマイク無しのケーブルを選択。

付属のケーブルはZS5同様クセがつきやすそうなタイプで、安っぽい感じです。
プラグ部分が、スマホケースを装着していても挿せるタイプになっているのはGOODです。

音的には標準ケーブルでも問題ないと言えるのですが、私はZS3用の4芯アップグレードケーブルをオススメします。

サウンドについて

箱出し直後の音の印象は、なかなかバランスが良く一聴してZS5よりも好みの音という印象です。

高音に関してはZS5でもうちょっと欲しいなと思っていた部分も出ています。
出過ぎていて音が刺さるといった事はまったくありませんでした。
安価なイヤホンにありがちなハイは出ているけどやたらシャリシャリしているといった事もありません。

中域はどちらかと言えば凹んでいるタイプ、軽いドンシャリ傾向にあると思いますが、歌を引っ込めたりする程ではないので楽しく聴けます。

低音は聴く曲によって結構評価が変わる部分だと思いました。
大雑把に言うと、ローが強調されるタイプの曲とそうじゃない曲に分類されます。

割りとそこまでローが強くない曲だと感じる事はあまりないのですが、今回視聴したOLDCODEXのように他弦ベースの低い音を出すような曲や4弦でも結構ローが強めの曲、打ち込み系で物理的にローが出ている曲なんかだとそこがさらに強調されるように感じました。
特定の帯域がプッシュされている印象なので、ジャンルというよりは本当に曲によって左右されるなと感じました。

低音自体は硬い低音ではなく、どちらかと言えば気持ち緩めの低音です。

ここの部分ですごく好きという人とこのイヤホンいまいちという人に分かれると思います。

※300時間程鳴らした結果、上記のマイナス部分がかなり解消されました。
曲によって低域がやたら強調される事もないし、緩さも若干締りが出たように感じます。
クロストークは値段なりのイヤホンと同等といったところで、まあまあ感じられます。私からすると結構気にはなります。

ZS3用として売られている4芯ケーブルに換えたらかなりクロストークが減少しました。

音場、サウンドステージは少々広めといったところです。
この広い狭いについては私自身完全に理解出来ているわけではないのですが、シングルダイナミック、シングルBAだと広くないが、ハイブリッド、デュアルダイナミックや多ドラになると広がるという印象があります。
感覚的な事を言えばドライバが増えた=帯域のかぶりが影響しているように私は感じています。
例えばJH AUDIOは4次クロスオーバーフィルターを採用して帯域の被りの少ない仕組みのイヤホンなので影響が少ないのかなと思っています。
この辺について詳しい方いましたら、ご教授願いたいです。

イヤホン自体のクオリティについてですが、ノズル部のメッシュ部分?が斜めに陥没していたり、シェルにヒビが入っているように見える(そういう造り)とそこは中華クオリティだなと感じさせられます。
この値段だから許せるというレベルですね。

◆まとめ◆

最新のZS5と比べると値段なりの差は感じますが、好みで言えばこちらのZSTの方が好みに近いです。

安価なハイブリッドタイプのイヤホンなのに、破綻していないサウンドという点が個人的に高評価できる部分ですが、これはあくまでKZのアップグレードケーブルを使用した場合ですので、純正のケーブルのみでとなると値段なりと思う人もいるかもしれませんが、国産の同価格帯のイヤホンしか知らないような人からすればこの値段でこの音というのは結構驚きのイヤホンなのではと思います。

ZS5よりも安価なので低コストでそれなりに良いイヤホンを求めているならとてもオススメですね。

ただZSTを買ったけどそれが初期型でローモンスターだったとかそういうオチもありますから、購入する際はそこを気をつけた方がいいかなと思います。
ブラックは新旧混在していますが、パープルの方は音質改善Verのみになります。

それにしても近年の低価格中華イヤホンのサウンドクオリティにはびっくりさせられるものがあります。

高音が欲しければXiaomi In-ear Hybrid Earphones Pro HDに。
もっとドンシャリが良ければSenfer UEsに。
ここまで低音が必要ではなく、中高域を重視したい、ワンラック上の音質が欲しければZS5にと欲しい部分によってオススメできるものも変わってきます。

何を求めるかというのは人それぞれなので最優先する部分を決めて視聴して決めるのも良いと思います。