HISTORY TH-SV/R 国産ストラトレビュー(fujigen製)

■私とストラトキャスター■

私の人生はストラトキャスターを避ける人生でした。
初心者の頃に憧れていたギターがレスポールであり、レスポールカスタムを購入し長く使っていた事もありシングルコイルピックアップ搭載しているギターは敬遠していました。

そんな私もシングルの良さに気づいたのですが購入したのはテレキャス。
アームもなくピックアップも2つ。
レスポール的といえばレスポール的。
そんな理由でしたが使いだしてからはテレキャスがメインになりました。
そこから色々あって今はジャズマスターをメインに使っていますが、それでもストラトは自分が持つギターではないと思っていたわけです。

初めて購入したギターは通販でよく売っていたストラト形のギターで高校に入った時に友人に放出。
その後に気の迷いでイングヴェイモデルのストラトを購入したがすぐに放出。
その後はレスポールカスタム一本。
ヤフオクで謎のストラトを買ってはやっぱり何か違うなと思って友人にあげたりしてきました。

ストラトキャスターというギターは私にとっては弾きにくいギター。
ブリッジミュートすれば音程が狂う(ベタ付けしてないだけ)
演奏中もボリュームに手があたって邪魔(弾き方の問題)
形がなんだか好きじゃない(好みの問題)
そういうイメージでした。

ストラトで良いと感じたものは、師に借りたMushroomのストラトとトムアンダーソンのストラト。
特にマッシュルームのストラトは音も演奏性も良く、しばらく借りていてレコーディングでも使わせて頂きました。

それから時間は過ぎて私の好きなギタリストの1人であるJAKEさん(cloudchair)がフジゲンのストラトを使っていた事を機にストラトも1本欲しいなと思うようになっていったわけです。

FENDERでもFUJIGENでもどこのギターでも良いなと思っていて、ネットで見つけた中古で10万程度のストラトが気になっていたら格安で販売されているこのギターを見つけてその安さに即ポチしてしまいました。

値段的には高校生が2番目に買うギターくらいの値段を購入できたのでイマイチでも売ればいいだろうくらいに思っていましたが結論的には良いギターです。

■HISTORYについて■

HISTORYは島村楽器が展開しているオリジナルブランドでフジゲンが製造を行っています。

初心者向けブランドのLaidback
中級者向けのCoolZ(クールズィー)
さらに上位ブランドのHISTORY
他にはアコギではJamesといったブランドを展開しています。

CoolZとHISTORYはフジゲンで製造されているとの事ですが、他のブランドについては知りませんので割愛します。

個人的な印象としては島村オリジナルなのに高い!というのが昔のHISTORYの印象でした。

世間的にはフジゲンが製造しているので物はしっかりしているという評判が多かったですし私も購入前に調べた限りではフジゲンで作ってるなら安心だろうと思っていました。

■HISTORY TH-SV/R■

ビンテージサウンドを基調としながらも素材やパーツ一つひとつを見直し最新の技術とともに熟成/進化させたモデル。
豊かな倍音は、アンサンブルの中にあっても確かな存在感を発揮。
また新開発の塗料によるシルクフィールグリップが、滑らかな弾き心地を実現しました。

このシルクフィールグリップがどんな物か想像つかなかったですけどサテン系さらさらネックでした。
グロス系つるつるネックではありません。
ここは好みを選ぶところです。

■スペック詳細■

Body Alder 2P
Neck Heritage Wood Hard Maple 1P(Shape:U)
Fingerboard Rosewood/250mmR
Frets C.F.S.22F/JESCAR FW47095-NS
Scale 648mm
Strings D’Addario EXL110 Regular Light(010-046)
Neck Joint Bolt-on(Fast Action Joint)
Pegs GOTOH SD91-05M
Nut Oil Soak Cow Bone(Width:42mm)
Front pickup HISTORY RVS-2/f
Middle pickup HISTORY RVS-2/m
Rear pickup HISTORY RVS-2/r
Controls 1VOL(CTS),2TONE(Front/Mid&Rear)(CTS),
5Way Lever SW(CRL)
Lead Cable Cloth Wire
Condenser Orange Drop 0.047μF
Output jack Switchcraft
Bridge GOTOH GE101TS-CUSTOM/
Steel Block(Steel Saddle)
Color Vintage White(VWH)
Accessories Hard Case
Warranty 3Year

ボディはアルダーでネックはタイムレスティンバー(ヘリテイジウッド)のメイプルネックにローズ指板

サークル・フレッティング・システム搭載でフレットはJESCAR製ニッケルシルバー
ペグとブリッジはゴトー製でマグナムロックではなくオーソドックスなものでピックアップはオリジナル。ポットはCTSでジャックはスイッチクラフト。
ブロックはスチール。

特筆すべきはタイムレスティンバー/ヘリテイジウッドのネックという点でしょうか。

■タイムレスティンバーって?■

タイムレスティンバーだったりアクアティンバーだったりヘリテイジウッドだったり名称は色々あるようですが、要するに長期間湖の湖底に沈められていたハードウッドを引き上げて乾燥させたものだという事です。
タイムレスティンバー社、アクアティンバー社と扱っている会社が変わると名称も変わるといったところでしょうか。

大事なのは名称ではなく、普通の木材と何が違うのかという点でしょう。

水中のバクテリアが導管内の不純物を食べ尽くした事で倍音が豊か&鳴りが良い(本当?)や木目が詰まっているのでネックが反りにくいものだそうです。

■ギターの造り■

中古ではありますが、購入時からほぼハードケースの中にしまってあったとの事でギターの状態はかなり良かったです。

ヘッドの先からボディ端まで隅々まで見てもこれはちょっとなという点は見当たりません。
フレットの処理も丁寧でネックポケットも隙間ナシ。
良い意味で国産ギターによくあるしっかりと造られているギターという印象を感じます。

私が購入したものは白のトップラッカー塗りつぶし個体なのですが、塗装を見るとうっすらわかる継ぎ目のような箇所がセンター分け2Pの感じではなくなんとなく3Pのように見えます。
スペックとしては2Pなので私の見立てが適当&私が塗装についてよく理解していないだけかもしれません。

■レビュー■

まずは演奏性。
これは調整にもよりますが、なかなか弾きやすいといえるレベルでサークル・フレッティング・システムを搭載しているためか和音の響きも綺麗です。

ネックの握りにクセがありますが(シルクフィールグリップのサラサラ感)個人的には気にならずに弾けます。

指板のRが250Rでチョーキングしても音詰まりする事はありません。
ローポジションからハイポジションまで弾きやすいと言えるでしょう。

アームに関しては私がアーム経験ナシというのあるので正しい評価は下せないのですが、使用時に音の狂いを感じました。
ダウン後に軽くアーミングアップをすれば許容範囲までは戻ります。
6点ブリッジのストラトならこんなものかなという印象ですね。

肝心の音ですが、アルミシートが張ってあるのと導電塗料が塗られているのでノイズが少ないです。
ただそのせいか全体的に音がおとなしい印象を感じました。
ストラトらしい音ではあるし個人的には十分良い音が出てると思います。

欠点というか言わないかですが、各ピックアップの音の違いが少ないように感じます。
リアとフロントでは音に結構な違いがあるですが、リアとセンター、センターとフロントでは差がそんなにないなと思いました。

私の場合はそこは長所として受け取っています。

例えばリアだと硬すぎる、センターだと少しもやっとしてしまうという場合でもこのくらいの差だとセンターでも使えるからセンターにしようと感じます。

ハーフトーンも含めてですがどのポジションでも、いわゆる「音が暴れる」といった感じはあまりありません。
全体的に音がまとまっていて扱いやすいギターです。
島村楽器のオリジナルブランドだとかはまったく気にならず素直に良いギターだと思いますが嫌いな人は嫌いなギターでもあると思います。
そういう方はフェンダー製品が合うのでしょう。

私はストラトにこだわりがない状態なのでこのギターでじゅうぶんでした。

■その後■

とりあえず何かしら交換をしたがる私なのですが、このギターにはゴトーのロック式ペグに交換、ジャックをPure Tone JackのPTT1に交換、裏のスプリングとサドルをRAW VINTGAEの物に交換しました。

別に交換しなくても問題はなかったのですが、なんとなくで交換をしました。
ギター自体の響きがよくなったように感じますが、アンプを通したサウンドとしては微々たる変化かなと思います。

後はノイズ処理をやめる、ピックアップを他のものにすれば変化はあると思いますが、そこまでお金かけてもなと思うのでこのギターはここまでとしました。

とりあえず次はSSHのストラトが欲しいです。