■KZ ZS5 2BA+2DD イヤホン /B.A.L レビュー 150時間エージング追記アリ

2017年6月9日

■KZ ZS5 2BA+2DD イヤホン レビュー

中華の星KZから2BA2DDのハイブリッドイヤホンが登場しました。

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購入まで

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KZからすごいイヤホンが出ると聞いていました。

どうやら2BA2DDらしい。

海外最安値は21ドル。

21ドルで2BA2DD?!

コスパ最強イヤホンだ!

中身がろくなものなんじゃないの?

色々と思う事はありますが、安い商品だったので買ってみました。

この手の製品はaliexpressで買うのが一番安いのですが、何かあった時が面倒だし届くまで時間かかりそうだし、という気持ちがありました。

私個人の経験上の話なのですが、向こうの人達のトラブル対応に対する感覚って日本人と全然違うんですね。
その違いを感じる事ばかり経験してきたので、基本的には信用していません。

Amazonでwooeasy(WTSUN Audio)が販売しているのでちょっと割高ですが何かあった時に対応してもらいやすいので、今回はこちらから購入しました。
Amazonに出品しているストアですが、発送は中国からです。

※WTSUN AudioはVT Audioのイヤホンをaliexpressで販売している easy earphoneのAmazonでのストア名です。

前回は到着までかなりかかったので、一ヶ月後に届いていればいいやという気持ちで注文したのですが、到着まで速かったです。

Sinoairという運送業者から、一週間程度で届きました。今年になってからaliexpressでも見かけるようになったのですが、結構速い業者と評判です。

今回私が購入したものは豪華なケースだったのですが、aliexpressで購入した人の中には、簡易パッケージ版で届いた人もいるようです。

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スペックは?

ドライバー⇒2DD+2BA

インピーダンス⇒18Ω

音圧感度⇒106dB/1mW

再生周波数帯域⇒20Hz~20kHz

コード長さ⇒1.2m

ピンタイプ⇒KZ2pin

プラグ⇒3.5mm(L型)

カラー⇒グレー、ブルー

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ピンは2pinで0.75mm。
JHとかのカスタムタイプの2pinに近いようですが、ものによってはうまく刺さらないとかも聞くので、新しくケーブルを購入する際は注意が必要です。
私はKZの同タイプ(ZS3用)の4芯ケーブルを購入しました。

中身は?

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ドライバ構成の方は…

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超高域
⇒Bellsing 30095BA

高域
⇒KZ 1205 BA

中域
⇒6.4mmDD

低域
⇒10mmDD

中域にダイナミックを使用してるHYBRIDイヤホンですね。JH AUDIOのLOLAも中域はダイナミックでしたね。

KZカスタマイズBAというのが、よくわかりませんがSHUREがSONIONに独自カスタマイズ発注したBAを使っているのと同じようなものなのでしょうか。

Bellsingはヘッドホン祭りにも来ていましたね。
丸パクリぽい型番で安いBAを作っているチャイナメーカーという印象です。

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中華BAイヤホンは、素性のわからないBAが載っている製品もあるので、もしかしたら関わっているかもしれませんね。
ちなみに私が以前購入した、VTAUDIOのイヤホンはKNOWLESのBAが搭載されていました。

付属品は?

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豪華な箱パッケージの中に、イヤホン、イヤーピース、説明書が入っています。
イヤーピースは3サイズで2種類づつ。
値段の割にきちんとしている感じました。

ZS5を詳細にチェック

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再生音源については、スタジオで録音した24bit48kのオリジナル音源をメインに使用。

ドラムオンリー音源
ベースオンリー音源
ギターオンリー音源
ピアノオンリー音源
オリジナル楽曲音源

旬の音楽は

さユり
「ミカヅキの航海」

buzzG
「The World Rewritten by Daydream」

SHULA
「思ひ出喫茶」

Tak Matsumoto & Daniel Ho
「Electric Island, Acoustic Sea」

上記の音源を使用。

装着に関して

よくあるSHURE掛けタイプ。

装着感はCampfire AudioのOrion,Nova,Jupiter,Andromedaのイヤホンと同じです。
苦手な人は苦手だと思います。

私はそこまで気になりませんが、数時間つけっぱなしにしているとちょっと耳が疲れてきます。

遮音性・音漏れ

CAと違いアルミシェルではないし2DDでベントも開いているので、遮音性は通常のダイナミックイヤホンと同等。
電車内で超爆音で聴かないなら、問題はないでしょう。

ケーブル

マイク付きのケーブルとマイク無しのケーブルを選択できますが、私はマイク無しのケーブルを選択しました。

付属のケーブルはクセがつきやすそうなタイプで、総じて安っぽい造りです。
プラグ部分が、スマホケースを装着していても挿せるタイプになっているのはGOODです。

この価格のケーブルとしては標準的なケーブルだと思いますが、あまりに安っぽすぎたので私はZS3用の4芯アップグレードケーブルを別途購入しました。

サウンドについて

箱出し直後の音の印象は、中高域が強くてピーキーなイヤホンと感じました。
具体的にはギターがよく聴こえるイヤホンですね。

ハムバッカーを搭載したギターで演奏されている音源では、そこまで感じないのですがシングルコイルのピックアップを搭載したストラト、テレキャス、ジャズマスターといったタイプのギターで演奏されている音源を聴くとそのギターが際立って聴こえます。

クリーンでもクランチでもハイゲインのギターでも、ピックで弾いた音がよく聴こえます。
このイヤホンはアタックの再現度が高いのでしょうか。

出ている帯域の影響か、女性ボーカルも歌手によってはプッシュされたように聴こえます。
男性ボーカルの場合は、特にそういった事は感じませんでした。

低音に関しては出すぎず出なさすぎずといった印象で、深い低音も出てはいるけど控えめに感じます。
よくある低音マシマシイヤホンとは違い、とてもバランスが良いです。

低域中域はダイナミックドライバーの担当なので、鳴らし込んでいくうちに変化がある事は想定できます。

高域に関してですが、高域、超高域にBAを各一基搭載しているはずなのですが、超高域はとても弱く感じます。
高域に関しては普通に出てはいるが、ハイハットの再現度がちょっと弱く感じます。

これは感覚的なものになるのですが、音が痩せて聴こえるイヤホンというものが、私の中には存在しています。
このハイハットの話で言えば、最新のドラムサンプラー音源のハイハットと、古いマルチ音源キーボードに収録されているハイハット。

どちらも同じハイハットですが、その音は別物でどちらが本物のハイハットに近いかは言うまでもないでしょう。

周波数的問題か、位相的な問題かはわかっていませんが、ミックス~マスタリングの時点で、ハイハットが痩せてしまっている音源も結構あるのですが、それとは別でそういう風に聴こえるイヤホンがあります。

安いイヤホンでも、それなりの値段がするイヤホンでもです。

私はそれらのイヤホンは本物のハイが出ていないイヤホンと呼び、友人からは本物のハイってなんやねん!と突っ込まれたりしています。

話が少々逸れましたが、このZS5は上記の点が弱いと感じました。
上の話が意味不明だという人は、まったく気にならない点だと思います。

クロストークは付属のいかにも安そうなケーブルの状態でも同価格帯のイヤホンよりは少なめに感じたのですが、ZS3用として売られている4芯ケーブルに換えると、通常使用で気にならないレベルまで、クロストークが減少します。

音場、サウンドステージは付属ケーブルのままでも、それなりの広さがあり、音の分離も悪くありません。

ただ4芯のアップグレードケーブル自体が、1200円くらいという事を考えると、最初にセットで購入した方がオススメです。

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■まとめ■

上記の超高域~不満な点もありますが、この価格でこのレベルのイヤホンってなかなかないので、結構お買い得だったなと感じています。

この価格帯だと
超高域を求めるならXiaomi In-ear Hybrid Earphones Pro HDをオススメします。

そこを重要視しないならこのKZ ZS5はオススメだと思います。

この価格帯の製品だと、ひとつのイヤホンに全ての要素を求めてもまず無理です。
ですから各イヤホンの良いところを見つけて、その良い部分を楽しんでいくというのがいいと思います。

音は全然違いますが、中域にダイナミックドライバを割り当てているイヤホンという事でJHのLOLAと近しいものを感じますし、実際にギターもいい感じに聴こえるので私はそういうイヤホンとして使っていきたいと思います。

—–150時間エージングを終えて—–

使用を始めて150時間を超えました。

音の傾向としては、箱開け時にやたら耳についたギターの中高域が、やや落ち着いてきました。

落ち着いてきたとはいえ、その特徴は残っています。

低域に関してはまとまりの良い低音を鳴らしていますが、深い低音が以前よりも出るようになったか?と言われるとそこまで変化があったようには感じません。

超高域も同様で以前よりハイが出るようになった!とかそういった事ありませんが、全体的に良いバランスで音を鳴らしてくれるイヤホンです。

高域が出過ぎてるとか低音が出過ぎてるとか、ネガティブな要素は感じません。