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Belltone Audio Lab.

Belltone Audio Laboratory Twitter:@belltoneaudio ポータブルオーディオにまつわる日々

■audio-technica ATH-CKR100 /B.A.L レビュー

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専らダイナミックの魅力に取り憑かれたかのようにダイナミックのイヤホンばかり漁っています。

今回は新しいシリーズの中で最もコスパが悪いとも言われているCKR100です。 
新品43000円程度ですが、最安は39000円くらいです。
CKR90が2万ちょいで買える事を考えるとCKR100は約2倍ですね。

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CKR100-90-70のシリーズはDUAL PHASE PUSH-PULL DRIVERSという二つのダイナミックドライバを用いた機種で、こういう機種はちらほらとあるのですが音茶楽等とは使い方、目的が全然違うのでこういう部分でメーカーの独自性が出てくるのが面白いなと思います。
CKR100の場合は正確な対称性をもつφ13mmの2つのドライバーが、高い駆動力とリニアドライブ(前後直進運動)の向上を生み、広帯域に渡って歪みのない原音を再生するとの事です。
CKR90は口径が違うものが対抗配置されています。

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肝心のイヤホン本体ですが…結構でかいです。
耳の小さい人だとうまくフィットしないかも?
私はきちんとフィットして装着感はなかなか良いです。
むしろ好きな部類です。
シュア掛けするタイプのイヤホンではないので装着感は人を選ぶかもしれませんね。

 

本体はしっかりとした作りでA2DCというオーテク独自?のコネクタでEシリーズでも採用されています。
IMシリーズで採用されていたものは使うことができないので要注意です。
MMCXに似ているのでMMCXのケーブルでもはまるかな?と思って試そうとしましたが、実物を見てあきらかに長さが違うので無理と悟りました。f:id:belltoneaudiolab:20160907121121j:plain

ダイナミックなのでどこかにベントが開いているだろうとじっくり観察しましたが背面?ステム周辺まで見てもベントはいませんでした。

シェル本体が大きめなので内部スペースでダイナミックドライバの動きを制動しているのかもしれません。
実際に音漏れはダイナミックにしては少なめです。

純正のケーブルはあまり触り心地はよくなく特に高級感はありません。
この純正ケーブルを使用した場合、クロストークはちょっとありますがごく標準的なイヤホンのレベルだと思います。

先日購入したグランド信号を分離してクロストークを軽減したとケーブルと言ってるmaxell MXH-GD200よりも少ないので意外といいケーブルなのかもしれません。
※L/Rch独立のスターカッド撚り線を使用

 

クロストーク
ない≧900s≒R8≧ANGIE≧CKR100≧IE80=GD200≧ある


サウンドステージは左右は普通で狭さは感じない、上下の高さも特別広いようには感じられませんがとても奥行きを感じやすいイヤホンだなと思いました。
左右の一番端にある音はすごく近くから鳴っているように聴こえるけど真ん中に定位が近づいていくと奥行きが見えてきて立体的になってきます。
良くも悪くも残響感、余韻、付帯音、そういうものを感じます。

 

サウンドバランスも独特な感じですね、高域はコンプがっつりかけて整えたような女性ボーカルでも刺さらないくらいに出ていて中域低域はタイトというよりぼわついている方だけど深い低音もきちんと出ている。
量は程々だけど多めに感じてしまいます。

 

オーテクらしい音と言えばオーテクらしいバランスで、これは完全にリスニング用のバランスです。
このイヤホンは聴く音楽によってかなり評価が変わりそうです。
この辺はかなり好みが分かれるように思いますので、購入を検討しているなら視聴はしておいた方が良いでしょう。

 

イヤーピースを純正のものからスパイラルドットに換えてみると全体の音がすっきりして好みの音になりました。
コンプライをつけると悪い方にバランスが変わってしまったのでシリコン系が私のオススメです。

またリケーブルするとかなり変化がありそうなイヤホンだとも感じました。
対応しているケーブル自体がまだないのであれですがBeat AudioのSupernovaが合いそうですしバランス接続すると印象もかなり変わりそうです。

現状A2DCの純正部品は出回っていないようですが、互換品は出回っていたりするようで以前お世話になったE4UAさんで変換アダプタかケーブルを作ってもらうか海外のnull audioに製作を依頼するのも手かなと思いました。

 

簡単にまとめてしまうとCKR100は大人のオーテクイヤホンと言ってもいいかもしれません。
個人的には癖の強い音でどんな音楽でも無難に聴けるというわけではないと感じています。
ロックとか賑やかな最新のJPOPSを聴くならCKR90やCKR70の方が正直合うのでは?

ジャズやクラシック、吹奏楽や空間性のある音楽の方が真価を発揮しているように思いました。

CKR90と比べても価格は2倍近くてコスパは良い!とは決して言えないCKR100ですが、紛れもなく上位機であると感じさせられます。

 

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■ATH-CKR100

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純鉄ヨーク採用の“DUAL PHASE PUSH-PULL DRIVERS”を搭載
音響特性に優れる高剛性チタニウムハウジングで堪能する真実の音。

効率良く磁気を伝達する純鉄ヨーク採用のφ13mmドライバー×2によりハイレゾ音源を極致まで描く高解像度再生。

前後直進運動を向上させるアルミニウムスタビライザーで高レスポンスかつ忠実な音を再現。

優れた音響特性の高剛性チタニウムハウジングにより不要共振を徹底排除。

L/Rch独立のスターカッド撚り線でノイズの少ない信号伝送を実現。

ノイズへの耐性とメンテナンス性に優れたオーディオ専用設計の着脱式コネクター(A2DC)を採用。
A2DC:Audio Designed Detachable Coaxial

■スペック
型式 ダイナミック型
ドライバー φ13mm×2
出力音圧レベル 110dB/mW
再生周波数帯域 5~45,000Hz
最大入力 200mW
インピーダンス 12Ω
質量(コード除く) 約14g
入力端子 A2DCコネクタージャック
プラグ φ3.5mm金メッキステレオミニ(L型)
● 付属品:コード(着脱式):1.2m(φ3.5mm金メッキステレオミニプラグ L型)
ケース、イヤピース(XS,S,M,L)
● 別売:交換イヤピース ER-CKM55
交換コード CKR100専用着脱コード