■CEntrance DACmini CX / B.A.L レビュー

CEntrance DACmini CX

購入まで

私は職場ではCEntranceのDACPORTを利用しています。
古い製品ではありますが、最新の同価格帯で買える製品と比べても特に劣っていると感じませんし、DACPORT自体にも特に不満はありませんでしたが、職場のPCがUSB Audio Class 2.0に対応した&電源開放された事もありなんとなくアップグレードしたいと思っていたところ、この新品未使用のデッドストック品があったのでポチってしまいました。

据え置きというよりは卓上型の機器になります。
定価はオープンで実売は9万円前後。
中古だと5-6万程度です。
http://centrance.com/products/dacmini/cx/

CEntranceについて

CEntrance(セントランス)社は、2000年にマイケル・グッドマン氏によって米国シカゴにて設立され、最新の技術を用いた製品の開発を行ってきました。
同社は、Waves、Benchmark、LavryやMackieなど、オーディオ産業のリーディングカンパニー製品を共同開発してきたことで知られています。

CEntranceは今では知る人ぞ知るメーカーです。
今現在、国内正規代理店がついていないというのが主な要因でしょう。
すでに販売されているCEntrance製品のサポートに関しては時期代理店が決まるまでミックスウェーブが行うと声明がありますし、先日事業停止が発表されたCypher Labs社のサポートとは内容が異なるので特に心配する必要はないと思います。

本国ではBlueDACというものが発売されていて、DACのチップにAK4490搭載でBluetoothにも対応したポタアンなを出していたり過去にはGlove audioの名でAK100系用のESS9018S搭載ポタアンのA1を発売していたりと私の中では結構挑戦的なメーカーだと思っています。

DACminiスペック

◆Digital specs
Resolution
24-bit (Also supports 16-bit)

Sample Rate
USB: Up to 96kHz, S/PDIF: Up to 192 kHz

Interface
USB1.1 or 2.0, driverless

Local clock
10 ppm precision, unmeasurable jitter

Compatibility
Any computer running Mac, PC, or Linux

◆Analog Specs
Nominal Output level
+6.0dBV (RCA outputs)

Frequency Response
20Hz…40kHz; +0.0dB / -0.1dB (Line or Digital inputs)

S/N Ratio: (A-wght)
144dB (Line inputs); 113dB (Digital inputs)

THD+N
0.00022% (Line inputs); 0.001% (Digital inputs)

Crosstalk
-128dB (Line inputs); 118dB (Digital inputs)

Output Impedance
25 Ohms (Line output); 10 Ohm (Headphone output) **

Output Power
1.5W (total), drives 32…600 Ohm headphones

Max Output level*
+13.5dBV (32 Ohms load)
+18.6dBV (300 Ohms load)
+19.0dBV (600 Ohms load)

◆General Specs

Audio Output
Gold-plated RCA line-out, stereo 1/4″ headphone out

Headphone Amp
Direct Class-A, no caps in the signal path

AC Powering
Globally compatible, 90…240V AC power supply included

DC Powering
+9…+19V DC (1A) for external adapters, car, boat, etc.

Internal supplies
Ground-isolated, filtered ±15V, super-clean analog rails

Unit Dimensions:
164 mm x 164 mm x 42 mm

Shipping weight:
1.7 kg

USBの場合ドライバ不要で96kHz/24bitが再生可能。
デジタル入力は光と同軸で192KHzまで対応。
RCAのアナログ入力端子も装備。
10ppm精度のミリタリースペッククロック発振器を使用。

USB入力の場合はDACPORTとたいして変わらなそうですが、光、同軸入力の場合は結構良さそうです。

ifi ipurifir2やipurifierDCでも繋ごうかと思ったのですが、ipurifier自体が大きいのでスペース的に無理でした。
それと電源スイッチは存在しません。

DACPORTならPCのON/OFFでいいのですがこの機種だと使わない時はコンセントや電源アダプタを抜くとかしないといけません。
ここは残念な点です。

ClassAアンプなのですが、本体が熱くならない点は良いと思います。
長時間使っていても全然熱を持ちません。

 

測定データ

https://www.stereophile.com/content/centrance-dacmini-cx-da-converter-measurements

stereophileで測定されています。

サウンドについて/USBデジタル

USB接続での感想です。

音に関しては所有しているDACPORTより少し良くなっていればとりあえずはOKだと思っていたのですが、電源が変わっていることもありDACPORTよりも若干パワーがありクリアーで余裕を感じる音だと思いました。

beyerdynamicDT1770PROだとちょっと足りない部分がありますが、M70xでは充分すぎるパワーを感じます

この辺はifiのiPowerや電源改善、強化でまた変わってくるかなと思いますが今はそのまま使用する事にします。

ボリュームに関しては仕組みが違うのか、DACPORTと異なりギャングエラーやジッパーノイズはありません。

かなりボリュームを絞った状態でも良いです。

繋ぐヘッドホン・イヤホンによっては微かにホワイトノイズを感じます。

CEntranceでは有料ですが、ローゲインmodや更なるハイゲインmodを行ってくれるそうです。

私はそこまでするのはなんだかなあ…という気持ちもあって、イヤホンを使う場合は物によってはifi-audioのiematchを繋いでいます。効果はてきめんです。

USB接続・デジタル接続の評価としてはこの当時のこの価格帯の製品として考えた場合、結構良いが現在の同価格帯の同製品(Pioneer U-05等)と比べると値段なりかなと思います。

そこはサイズも関わってくるのですが、このサイズ感でこの値段でこの音ならまあ良いかと私の場合は思えます。

ですがこの機種の真価はアナログ接続時にありました。

サウンドについて/アナログ接続

RCA接続での感想です。

スペック表を見るとわかりますが
デジタル入力とライン入力で性能が異なるのですが、その数値が結構大きな差があるのがわかると思います。

S/N Ratio: (A-wght)
144dB (Line inputs);
113dB (Digital inputs)

THD+N
0.00022% (Line inputs)
0.001% (Digital inputs)

Crosstalk
-128dB (Line inputs)
-118dB (Digital inputs)

となっています。
デジタル入力ですとその時代のその価格なりの性能だと思ったのは間違いではないのですが、ライン入力部は今でも通じる性能だと思います。

■接続方法■
職場のPC(トランスポーター)

⇒Fiio X7(USB DACモード)
もしくはiFi Audio nano iDSD Black label

⇒DACmini(RCAでライン入力)

X7はDAPですがUSB DACとしても使う事ができ、ライン出力(アナログ、デジタル)を備えています。

DACチップはESS ES9018Sと一世代前にフラッグシップです。
あくまでDAPでの使用なのでDACとしてそこまでの期待はしていませんでしたが、良い結果になりました。

同軸デジタル接続でもDACmini単体の音より良いのですが、アナログ接続ですとそこからワンランクくらい性能アップしたんじゃないかと音を聴いて感じました。

パワーが増したとかそういうのはないのですが、S/Nや歪み感にクロストークと確実に向上を感じます。

nano iDSD Black labelを接続した場合も、その良さを活かしたままnano単体使用時に感じていたパワー不足を解消してくれる結果となりました。

最近ですと単体のDACやヘッドホンアンプは少なくなってきていますし(価格帯にもよりますが)、DAC搭載ヘッドホンアンプという複合機の方が多いです。

変な組み合わせをするよりは安定した音で使い勝手も良いと思いますが、コストの兼ね合いもあってDAC部、ヘッドホンアンプ部どちらも素晴らしい製品というのは少ないと思います。
あっても高価になってしまうのが現状です。

DACも最新で最高峰のチップを使えば最高の音になるわけではないですし、そこを支えるアナログ部が重要だと私は思っています。

そう考えると複合機種より単体DAC+単体ヘッドホンアンプがオススメかなと感じています。

当然その分場所もとるし電源も増えるし出費もかかるので、ポータブルでは利便性が悪くなるので据え置き環境でのオススメになりますが…

ポータブル環境でも、DAPからDDC→DAC→ポタアンにモバイルバッテリーを一纏めにして持ち歩いているような猛者もいますし、更にはAC出力できるモバイルバッテリーを使用して、本来モバイル用途ではないクロックジェネレーターにまで積んでとことん音にこだわっているような方もお見かけしますが、一般的に外で音を聴くのにそこまでするのは…という方が多いでしょうし私もそうです。

なので自分が出来る範囲でより音を良くしていけたらと思っています。

古い安価な製品と新しい安価な製品なら新しい方が良い可能性はありますが、価格帯が違うとそうとも限らないので、時にはこういった組み合わせもありなのではないでしょうか?