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Belltone Audio Lab.

Belltone Audio Laboratory Twitter:@belltoneaudio ポタオーディオとかにまつわる日々

■CEntrance DACport (ポータブルDAC) / B.A.L レビュー

CEntrance DACport

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知る人ぞ知るメーカーCEntranceのDACportのレビューです。

実はこのメーカーからは新しいDACportHDやDACportableがすでに発売されていてこのDACportは日本では2011年発売と新しいものではなかったのですが、今回あえてこの製品を選択しました。

CEntranceを知っているような人はMusic to Go!の佐々木さん経由という方が多いのではないでしょうか?私もそのクチですしこのメーカーの情報は国内ではとても少ないです。

CEntrance(セントランス)社は、2000年にマイケル・グッドマン氏によって米国シカゴにて設立され、最新の技術を用いた製品の開発を行ってきました。
同社は、Waves、Benchmark、LavryやMackieなど、オーディオ産業のリーディングカンパニー製品を共同開発してきたことで知られています。

この会社の製品で皆も知ってそうなものと言えば、Astell&KernのAK100, AK120系ドッキング専用でESS9018搭載ポタアンのGloveAudio A1で音が大変良いと評判ですがもCEntranceのマイケルが作った製品です。

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DACportは音楽の微妙なディテールを表現してくれる最高のステレオ96kHz/24bitのデジタルアナログコンバーター(DAC)です。
ポータブルDACだからと言って音質を犠牲にする必要はまったく無く、ClassAのヘッドホンアンプを採用。
また、接続は大変簡単で専用のドライバー、専用の電源アダプターは必要ありません。
PCと接続するだけで動作します。

デジタルオーディオ変換で最も重要なクロックの品質面では、DACportのJitterGuardクロック管理システムを採用したことにより、10ppm精度のミリタリースペッククロック発振器を使用。

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簡単に言えばWindowsでは24/96までドライバレスで使う事が可能でスペックはなかなか良い。
メーカーの公式スペックを見ても国内メーカーでは書いてないような部分も詳細に記載してありメーカーとしての自信を伺う事が出来ます。
前述のA1の評判とかを踏まえても良質な物を作るメーカー、日本ではあまり売れていないというのが私の印象です。

 

価格は結構移り変わりが激しいようで4.4万→6.2万→今は3万しない程度で購入可能です。

 

今回は職場のPCでドライバレス&アダプターレスで使えて音の良いものという選択基準だったのでAndroidで使えなかったとしてもまあいいかという気持ちで購入しました。

サイズとしては小さめのうまい棒という感じで一部ではチクワ扱いされているようです。

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確かにチクワっていますね、これは。

 

ポータブルDACと謳っているもののDACportにはバッテリーを搭載していないのでノートPCと一緒に持ち運んで使う用途に良いと思います。

 

デスクで使うには物理的に設置するスペースが必要になるので、私のように職場のPCで使うのならDragonflyとかUSBスティックタイプの方が変な目で見られる事はないでしょう。

ちなみにスマホでも使えればいいなと思って試してみましたが、Androidやiphone直では電力不足?で使う事が出来ませんでした。

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電源部が分岐しているケーブルを使ってモバイルバッテリー等で給電すれば動くとは思うのですが、その場合…
スマホ→USBケーブル(OTG)→
分岐1→USBケーブル→DACport
分岐2→モバイルバッテリー

とかハブを使うという形になってあまりモバイルしやすそうじゃないのでオススメできません。

 

結果、DACportは職場PC専用機となりました。
USBはDACport側はUSB-miniです。

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ちなみにこの製品はイヤホンよりもヘッドホンに主軸を置いた製品だからか出力は6.3mmの通常のフォーンアウトのみになっています。
金メッキ仕様のステレオミニ変換プラグが付属しているのでイヤホンで使う場合も困る事はありませんでしたが装着してみるとなんとなくVAPEにも見えなくもないです。

 

変換プラグでも音の変化があるのでロジウムメッキのものとかも試してみましたが純正の普通の変換プラグに落ち着きました。

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肝心の音はどうなのか?という点ですが、第一印象はとてもクリアーでパワーもあり余裕を感じる良い音というものでした。

 

小型スティック型USB-DACのAudioquest Dragonfly REDと比べてもそれは明らかでした。
Dragonfly REDでは歪みを感じ始める音量レベルでもまだまだクリアーで破綻のないサウンドが聴けます。
2.1VのDragonfly REDに対してDACportは4.4Vの出力レベルなので当然の事なのでしょう。
これなら1770PRO等の高Ωのヘッドホンでもきちんと鳴らせそうです。

 

イヤホンで使う場合の注意ですが、本体のVOLつまみの7時~8時あたりまではギャングエラーがあります。
かなり音量低めのゾーンなので普通に音楽を聴く場合に気になるわけではないのですがそのゾーンを使用する場合はPCを側のボリュームを下げるのが良いでしょう。

 

USBの給電は5Vなのですが内部で昇圧して18V(+/-9)で駆動しています。
一時間も使っていると本体が結構熱くなってきます。
A級動作なのでこちらも当然の事なのですが放熱用ヒートシンクでも置いておきたくなりますね。

 

最初は古い製品だからあんまり音が良くなかったらどうしよう…とか悩んでたりしましたが実際使ってみた感想としてはこの価格のポータブルDAC/ヘッドホンアンプとしてはかなり音質が良い、すごい良いと思いました。
ポタアンで比べるならmojoと同格かそれ以上のポタアン、ポータブルDACで言えばHerus+と同格かそれ以上のものと比べても遜色ないように私は感じました。

 

ただ今買うなら最新のDACportHDがオススメですね。職場のPCで使う=ドライバレスにこだわらないのでしたらより小型でDACはAK4490を搭載していてパワーはこちらの半分ですが値段も手頃です。

 

最新のDACportHDに電源が内蔵されて厚さも倍のDACportableという製品も出ているのですがこちらは350ドルくらいするのでスマホでも面倒なく使えるならこれを買うのもいいかと思い始めています。


■仕様
■デジタル スペック
サンプリングレート96kHz (Also: 44.1 kHz, 48kHz and 88.2kHz)
量子化ビット数24bit (Also supports 16-bit)
接続フォーマットUSB1.1 or 2.0,
伝送方式AdaptiWave CEntrance社独自の USB テクノロジー
内部クロック10 ppm 精度, 1 ps ジッター
コンパチビリティ Mac, windows, Linux

 

■アナログ スペック
周波数特性20Hz - 40kHz +/-0.2dB
ダイナミックレンジ113 dB, re +12 dBu, max gain
THD+N0.0018% / -95 dB (FS, 1kHz)
ノイズフロア 7μV RMS (A-weight), max gain
オーディオアウトプットStereo 1/4" headphone jack
ヘッドフォンアンプDirect Class A, no caps in the signal path
最大出力レベル4.4 V peak / +12 dBu
出力電力1.5W (total), drives 600 Ohm headphones
出力インピーダンス10 Ohm

入力電力USB-Mini
(no external power supply needed)
内部パワーサプライ±9V, super-clean, dual analog rails
寸法4.5" (11.4cm) L, 1" (2.5cm) W, 1" (2.5cm) H
重量72g

 

JH Audio 8ドライバ搭載 新ハイブリッドIEM Lora 登場!? CIEM&Universal

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JH Audioより初のハイブリッドIEMがカスタムとユニバーサルで登場するようです。

気になるお値段はカスタムは1,745ドル。
ユニバーサルは1,599ドル。
日本円で考えるとなかなかのお値段になりそうですね。

 

このイヤホンは2wayのカスタムIEMで低域x2BA 中域4.9mmダイナミックx2 高域x4BA
合計8ドライバーのハイブリッドとのこと。

 

新開発のD.O.M.E Technologyを搭載しています。
このD.O.M.E Technologyというのはこの向かい合った4.9mmx2のダイナミックドライバを使う際の位相補正バンドパスエンクロージャの事のようです。

 

音域担当は…
10Hz-200Hz デュアルBA
200Hz~3kHz デュアルダイナミック
3kHz~20kHz クアッドBA
という事になっているようです。
恐らく他にIEMに使われているようなJH独自発注のBAでしょう。

 

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上記の図で音導管を見ると3ボアで位相を整えるFreqphaseも搭載されていますね。
低域調整できるJH4pin式です。

JH可変抵抗つきのMoon Audioのケーブルが付属でプラスマイナス10dbか15dbの低音調整が可能とのこと。

 

■仕様
Frequency Response: 20Hz to 20kHz
Input Sensitivity: 105 @ 1mW
Impedance: 16 Ohms
Integrated 3-way Crossover
Triple Bore
Noise Isolation -26db
All-New Aluminum Billet Top Loading Carrying Case

 

ユニバーサルの仕様は上記同じ。
シリーズ分け的にはパフォーマンスシリーズになります。

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3Dプリントユニバーサルフィットシェル
JHA / Lolaのロゴとカスタムライティングストライクカーボンファイバーフェースプレート
フォームとシリコンのイヤーピースが各三種類付属

 

JH初のハイブリッドという事で期待も高まりますね。
肝心の音の方はまだわかりませんが新開発のテクノロジーの説明から察するに中域に焦点を当てたイヤホンのようです。

ボーカルを補完する特別なサウンドステージがあるというのはわかるのですが、説明にマーシャルの4x12キャビの話や58年製レスポールといった表現が出てくるあたりどんな音なのか予想がつきにくいです。
ハイブリッドによくありがちな低域はダイナミックというものではなく、中域がダイナミックx2なので斬新な気はします。

ただ私の知ってるハイブリッドは総じて音漏れしないものはないのでJHのこれがどうなのかも気になりますね。
見たところベントは確認できていません。

 

発売がいつになるのかはまだ決まっていませんが、正式登場はCanjamでお披露目となりそうです。
日本ではヘッドホン祭りかポタフェスでのお披露目となるでしょうがまだまだ先でしょうから待ち遠しいですね。

 

■JH Audio JH13V2 PRO UNIVERSAL IEM /B.A.L レビュー

JH Audio JH13V2 PRO UNIVERSAL IEM

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JHの新ユニバーサルシリーズの中からJH13V2 PRO UNIVERSAL IEM の登場です。

 

Performance Seriesというのはコストパフォーマンスの事であり例えばライブにゲストボーカルが参加した時やメインのカスタムが故障した時のサブとしてのイヤーモニターとしての使用を想定したパフォーマンスシリーズという事のようです。
以前ヘッドホン祭りか何かでj-phonicの人も同じような用途を想定しているイヤホンというような的な事を言っていましたしそういうニーズはあるのでしょう。

 

JH13V2 PROは旧JH13 PROから新しいバランスド・アーマチュア型ドライバーとクロスオーバー技術を採用した事でアップグレードを行ったモデルになります。

 

ドライバー数は8ドライバーでスチール製の音導管を採用&Moon Audio社の高品質IEMケーブルを付属し、音の再現性、ディテール感など全てをより良いものに作り変えています。

 

このシリーズはどれも同じ装着感でノズルの部分は、長さや角度が調整されたことで、より耳に収めやすい型状になったとの事。
JHの製品はイヤーピースで耳穴の蓋をするというよりカナルを思いっきり突っ込んでイヤーピースでその周囲を塞ぐというタイプのイヤホンなので長時間使っていると耳が痛くなってくるので注意です。

 

独自のミニクワッド ドライバーを採用したことによる高域の特性を改善とかJH4pinによるベースダイアルで低域を独立して調整可能とか色々と「売り」はあるのですが、Freqphase採用での位相の整ったサウンドはJHならではのサウンドであり音響としての基本中の基本な部分なのでJHのサウンドは好き嫌いはあっても当たり外れはないというのが私の見解です。

 

JH13V2 PROのサウンドとしてはモニター系の硬質でソリッドなサウンドです。
好き嫌いの別れるサウンドかもしれません。
モニター系といいつつも全然モニターではないようなイヤホンも多いですから本当にモニター系の音が好きな人は手放す事の出来ない音だと思いますがリスニング系のイヤホンが大好きな人からすればこのイヤホン嫌いとなりそうです。
この曇りのないサウンドのイヤホンはなかなか耳にする機会のないタイプの物です。
28Ωですが112dBの感度なので音量はとりやすい方です。
後述しますが、音量はとりやすいけど鳴らしにくいイヤホンだなと感じました。

 

ベースダイアルは0のままでも必要な低音は出ています0~5の間で好みに調整していくのがいいのではないでしょうか。6~あげていくとサウンドバランスが飽和していく感覚になります。

 

JH13V2 PRO、JH16V2 PRO、RoxanneとPERFORMANCE SERIESの中で比較した場合、一番汎用性が強いのはJH16V2 PROでRoxanneと13V2 PROはベースダイヤルは0のままでも充分だと私は感じました。

 

この3つの中では13V2 PROはちょっとハイが強いように感じるかもしれません。
マスタリングで結構潰して音圧を稼いでいるような音源なんかではそのダメな部分がはっきりとわかるイヤホンですね。
ハイが強いかハイは強いけどバランスが良いイヤホンかというのはいわゆる「上流」によってかなり変わってきます。スマホ直やDAP直、ポタアン接続で具合が変わります。

 

スマホ直だとボリューム6割程度から歪み始めるのですが(アンプの限界)JH13V2 PRO の場合ハイがその影響を受けやすくシンバルやハットの音が耳に痛いという状況になりがちです。
ボリュームを5割以下にすればそれはなくなりますが、そうすると今度は音量が物足りないという事に…
DP-X1直やDragonflyRED接続の場合でもそれは変わりませんでした(程度に差はあります)

 

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なので最初はこれはこういうハイが大きめなイヤホンなんだなと誤解していたのですが、先日DACportを購入して職場のPC→DACportと接続して使ってみると音量をあげてもハイの耳障りな部分がかなり減っていました。
DACportはああ見えてパワーはある方なのでその為だと思います。
音源自体のマスタリングによる潰れがあるものはそこは変わっていませんでしたがそれは音源の問題なので致し方ない部分ですね。
そこを除いて考えるとむしろとてもバランスが良くてすごい良いイヤホンだと感じます。
ただ扱い方が難しいので誰にでもオススメできるイヤホンというわけではありません。
わかりやすさで言えばRoxanneをオススメします。

実は同時期にAngie2も入手して使っていましたが、JH13V2 PROに乗り換えるくらい私には良い物でした。

 

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JH13V2 PRO UNIVERSAL IEM

ドライバー構成 8 ドライバー
Low x 2, Mid x 2, High x 4
クロスオーバー 3ウェイ・クロスオーバー
採用独自技術 soundrIVe Technology
Triple Bore with FreqPhase Steel Tube Waveguide
周波数特性 10Hz - 20kHz
入力感度 112dB
インピーダンス 28Ω
遮音性 -26dB
入力端子 3.5mm ミニ端子